森づくり講座



総会終了後、西頭会長による第1回「森づくり講座」が行われ、
一般の方も聴講されました。




当倶楽部会長の西頭德三富山大学学長の専門は「農業経済学」。
富山県には田んぼや森林、水産資源が豊富にありますが、なぜだか
農水産学部がありません。
なので「農業経済学」と聞くと馴染みがなくて身がまえてしまいそうですね。
しかも演題は、

『資源・環境問題と「生活者」による経済学』

(+_+) (+_+) (+_+) (+_+)???

スミマセン。一瞬、固まってしまいました・・・



 ところがところが、笑顔がにこにこ朗らかな西頭先生。
 お話の展開もやわらかく朗らかで、会場からは何度も笑いが湧き上がることも。

 どういったことを扱っておられるか、研究開始当時はどういった社会風潮だったかなどをわかりやすく説明された上で、しっかりと専門分野のことまで説明してくださいました。



 従来の「経済学」が扱っていた対象は希少性(価値)のあるもので、生産者(企業)と消費者(家計)による大量生産/大量消費により成り立っている。(これを『市場経済システム』と呼ぶ)

 しかし、それらの経済活動に伴い公害や不法廃棄などの負の現象も問題になり始めた。
 そこで昭和50年代頃から、市場経済システムを補完するために生まれ始めたのが『公共経済システム』。
主体は財政(政府・地方公共団体)で、公共性の高いものに価値の対象をおいている。
「対費用効果」などという言葉で表現はされているが、その評価はとても難しい。

 それらに対して西頭先生たちが提起されているのが、『空間経済システム』。
経済活動の主体は生活者(資源循環主体)で、価値の対象は再生・循環する空間性。


 これらは、従来の経済学では「自由財」として扱われており、水や空気、環境のシステムなどといったお金では買えないもので、かつては無限にあり、希少性の低いものだと考えられていた。
 しかし、ここ百年程の人間の経済活動により、これらは有限で貴重なものとなった。しかも、全生物が生きていく上で不可欠なものだ。       真剣に聞き入る会場の面々。

『市場経済システム』が点を扱っているとすれば、『空間経済システム』は空間や面をベースにしている。


 ここで重要なのは『生活者』とは『消費者』ではないということ。


従来の『消費者』は安さや得をすることのみを追求していたが、
『生活者』はその製品の出来たプロセスや使用中・使用後に環境にどんな影響を与えるか、リサイクルしやすいものかといったことを考える。

 「地球にやさしい」とか「エコ」「ロハス」とかいった標語で表されていることですね。


 また、表題を「~のための」ではなく、
『資源・環境問題と「生活者」による経済学』としたのも、
私たち自身が『生活者』にならなければ資源・環境問題の真の解決は
あり得ない、という強い主張を込めてのことだそうです。


朗らかに話し始めて、後半にはしっかり熱く語られた西頭先生は最後に、

「きんたろう倶楽部のみなさんは、今日から『消費者』をやめて
『生活者』になりましょう!」

と、熱く締めくくられました。














充実した2時間を過ごしました。



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